入社したての時は朝が早かったり、魚の匂いに慣れなかったり、正直3年持てばいいかなと思っていました。それでもずっと続けてこられたのは、段々とお客様に顔を覚えて頂けるようになり、仕事が楽しくなったからです。
努力したことは「お客様に顔を覚えて頂けるような接客」です。
お客様に顔を覚えて頂くためには、まずは自分がお客様の顔を覚えること。そしてそのお客様が昨日何を買っていったのか覚えておいて、昨日とは違う魚をおすすめしたり、飲食店を営むお客様には定食に使いやすい価格帯の魚を紹介したり、細かいのですが、そういうことが大事だと思いますね。
特種売り場では貝などを取り扱うのですが、取り扱っている商品が以前の部署とは全然違うものなので、覚えることが大変でしたね。また、貝は大衆魚の販売とは違い、店頭で販売している時生きているので、温度管理なども大切で管理の仕方を間違えると全て死んでしまうこともあります。大衆魚の販売とは違う苦労があり、色々と本当に勉強になりました。
卸売・せりは一般のお客様とは違うプロとプロの取引なので、たくさんの学びがありました。
特に仕入れていただいた後、そのお客様がその商品を売りやすいか？等、お客様の立場に立った視点を持つことができるようになりました。
新入社員の方は学生から新社会人になられた方も多く、やはり学生と社会人とだと常識が違うので、まずその常識を少しずつ伝えています。
もちろん皆さん努力されているので、何かうまく行かないことがあっても頭ごなしに否定するのではなくできるだけ相手の意見を聞くように心がけています。
男性社会の会社かと思いきや女性も多く働いていることに初めは驚きました。あとは売る時結構頭を使います。元気に接客すればいいというわけではなく、販売するために商品の配置とか、接客の仕方とか意外と色々考えています。
いつも誰かが笑っている明るい雰囲気があると思います。
スーパーに出張販売に行った時、甲バコガニを100杯で注文しなければいけないところを、間違えて1000杯注文してしまった時があったんです。一人だと無理だと諦めるところでしたが、仲間と励ましあって一緒に一生懸命お客様に声掛けをして8割くらいは売ることができて、そのお店の過去最高売り上げを更新したというエピソードがあります(笑)
今では良い思い出です。
苦しい時でも諦めず、もう一歩踏み出して頑張る精神で日々過ごしてきたいです。
後輩には色々挑戦してもらって、失敗してもフォローできる先輩になりたいです。
